HSPは自然や動物が好きと言われていますが、実際はどうなんでしょうか?
非HSPでも好きな人はたくさんいるはずです。逆に嫌いな人の方が珍しいような気がします。
HSPは人混みや騒がしい都会が苦手で、人間にも気を使って疲れるので自然や動物の方が好きなのは当然でしょう。
私もHSPで高原や滝、鳥や猫などが大好きです。
雨の交差点で子猫が動けなくなっている
20数年前に自宅から30㎞離れた勤務先に向かう途中の交差点で子猫が動けなくなっていました。
その日は雨で、子猫は濡れて震えているように見えました。
車内から見ても良くわかるくらい「ニャー、ニャー」と大きく口を開けて鳴いています。
ちょうど交差点の真ん中に居ましたが、交通量が多いのに良く轢かれずにそこまで行けたなと思いました。
と同時にこのままじゃそのうち轢かれてしまう、と思ったので交差点の脇にある空き地に駐車して信号の変わり目に子猫を捕まえました。
そのまま自分の車に乗せようと思ったのですが車のそばまで来たところで、暴れたため手を放してしまいました。
車の下に逃げ込んだように見えたので、地面スレスレに顔を近づけてのぞき込みましたがどこにも子猫は見当たりません。
私は(車の下を通ってそこの草むらに逃げ込んだのかな・・見つからない、しょうがないか)と思い会社に向かいました。
このままでは遅刻スレスレなので郊外の道を急ぎます。
いないはずの子猫の声が聞こえる
小さな山を越えるためエンジン音がうるさい中、なんとなく猫の鳴き声がした気がしました。
(でもさっき下をのぞいた時にはいなかったし、空耳か・・)
しばらくそのまま走りました。
すると
「ニャー、ニャー」
とはっきりと子猫の鳴き声が聞こえました。
間違いなくこの車のどこかにいる。
でもどこか見当が付きません、車内にいつの間にか入り込んでいるなら安心ですが声が遠いので違うようです。
だとしたら・・エンジンルームかタイヤ周辺しかないはず・・
これは、マズイ。。早く救助しないと回転物に巻き込まれてしまうー
と焦りつつ駐車場に到着、急いで下回りをのぞきこむと
「ニャー」
と鳴き声がしてすぐに居場所が分かりました。
なんと左前のサスのアームにしがみついていたのです。
(その時の車ではないです)
タイヤと一緒に激しく上下するところなのに、良く振り落とされずにしがみついていたものです。
手を伸ばして子猫をつかんだものの、よほど怖かったのでしょう、必死にアームにしがみついて離れませんでした。
会社に1日置かせてもらう
なんとか引っ張り出してタオルにくるみ、会社に連れていく事にしました。
完全に遅刻ですが、課長に正直に話して謝り、デスクの一番大きな引き出しに子猫を入れておくことにしました。
遅刻したにも関わらず、怒られず「子猫の面倒を見て良いよ」とのことなので
できる範囲で子猫の世話をしました。
ミルクがないので、自販機で飲むヨーグルトを買いストローでスポイトのように飲ませました。
その日は何だかんだで2時間位は会社で子猫の面倒を見ていた気がします。
(今思うととってもおおらかで良い会社だったと思います。)
家に連れて帰り飼うことになったものの
夕方子猫を連れて、車に乗せ家に帰りました。
親に訳を話して飼ってもらうことになりました。(親も猫好きなので)
日に日に子猫は元気に大きくなっていきました。
半年か1年くらいたったある日、家に帰ると母親からその猫が車にはねられて死んだことを聞かされました。
それを聞いて(えー、、なんで。。交通量の多い交差点やサスのアームにしがみついて、車で物凄く怖い思いしたはずなのに結局車で死んじゃうのか・・)と物凄く悔しかったです。
*今なら、絶対外に出したりしませんが、その頃は自由に出入りさせてました(後悔)
その時代の私は段々と悩みや苦しみが多くなっていった時期でしたので、余計にこのことがショックでした。
「何やってもうまくいかない・・」
こんな思いがどんどん大きくなり、しばらくして自己啓発にハマるようになったのでした。
自己啓発で得たものもありますが、逆に人生がややこしく面倒なものに感じることも多かったです。そのあたりの話は以下の記事に。
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